真白ちゃん
「真白の恋」の、真白ちゃんみたいになりたいと思う。
油井さんを、名前のように真っ白な心で想う真白ちゃん。
そこには、好かれたいとか、相手にどう思われてるとか
そういう気持ちはないんだろうな。
ちいさな子どものように純真で
ただ真っ直ぐに、油井さんが好きなんだろうな。
私にはできないんだ。
私もそんなふうに想っていたいけど
それではあまりにも苦しくて辛くて。
「傷つくならば、それは愛ではない」
そうなんだろうなと思う。
けど、
愛であっても、傷つくものは傷つく。
傷ついても傷が残るか残らないかということなんじゃないかと。
傷が残らないと、ほんとは傷ついてても傷ついてるように見えないってことなのではないかと。
ふとそんなことを思った。
結局自分は傷ついてるということ。